以前から何度かお伝えしていることですが、当院では「胎児ドック」という名称での検査は行っておりません。しかし、多くの方が問診票の受診目的に、「胎児ドックを受けたい」と記載されます。
このことから、「胎児ドック」という言葉がかなり浸透していることを感じます。この言葉の浸透と同時に、「胎児ドック」をおこなっているというクリニックの数が増加傾向にあり、ネット記事などでも「胎児ドックを行っているクリニック」という形で取り上げられることも増えてきたようです。
この「胎児ドック」という言葉をはじめに考えた人は、うまい言葉をお考えになったなと思っていますし、こういう考えに基づいて検査を行うこと自体は悪いことだとは思っていません。むしろ大事な部分もあると思います。ではなぜ、私たちは「胎児ドック」という言葉を敢えて使用しないのか。このことについて、これから何度かにわけてお伝えしていこうと思っています。