NIPT

18トリソミー

なぜこの国の“偉い人”は、自己決定・選択を好まないのだろうか? (遺伝カウンセリングは、不安を解消するための手段なのか?)

前回のブログ記事で、「指針」を読みつつ問題点について考えたのですが、私が感じる問題点、出生前診断に限らずいろいろなところに類似のものがある気がしてきましたので、その点について記載しようと思います。「発生頻度が高い」とは? 前回引用したのと同...
18トリソミー

出生前検査(出生前診断)は、高年齢妊婦だけが対象のものなのか?

NIPTは35歳以上の妊婦が対象!? 先日相談のあった妊婦さんから伺った話なのですが、その方がおかかりになっている某地域の中核病院では、NIPTは35歳以上の妊婦が対象と言われて、その方は受けることができなかったとおっしゃるので、現時点でも...
NIPT

NIPT実施施設は増加傾向だが、出生前検査・診断の提供体制は順調に整いつつあるのか? その6

(前回より続く)「気になる「中絶」→「中断」への言い換え」 最後に、齋藤有紀子氏の論文の中に気になる記載があったので、これについて取り上げたいと思います。それは、以下の部分です。医学会指針には「中絶」という言葉は出てこない。代わりに「さまざ...
18トリソミー

NIPT実施施設は増加傾向だが、出生前検査・診断の提供体制は順調に整いつつあるのか? その4

(前回より続く)中絶だけに注目した議論がはらむ問題それと、いつも気になるのは、検査を実施したり受検したりすることに対する批判的意見が、「命の選別」というワードで語られるように常に中絶を想定されていることです。出生前検査はNIPTだけではない...
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NIPT実施施設は増加傾向だが、出生前検査・診断の提供体制は順調に整いつつあるのか? その3

染色体異常が判明した場合には中絶しなければならないという決まりは無いこれまでの記事(前回から続きます) この後お腹に宿ったこどもの命の選択をしたくない、という妊婦もいる。そのような弱い立場の人たちを擁護すべきであり、どんな子であっても小児科...
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NIPT実施施設は増加傾向だが、出生前検査・診断の提供体制は順調に整いつつあるのか? その2

前回記事から続きます。遺伝カウンセリングと「理不尽な意見」 さて、東京女子医大の山本俊至氏は、実際にNIPTに関わる遺伝カウンセリングに携わる中で、検査を希望するカップルから発せられる“理不尽な”意見を聞くことがあると言います。 それはどう...
NIPT

X,Y染色体の数の問題については、もっと情報提供が必要ではないだろうか:認証施設でX,Y染色体の検査ができない理由は何なのかについての考察(その2)

前回の続きです。 X,Y染色体を対象としたNIPTを認証施設ではやってはいけないことになっている問題のメインは、性別を知るということではなく、数の違いの問題の扱いの難しさです。 本来はこれが大事な点のはずなんですが、非認証医療施設では、この...
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NIPTで胎児の性別がわかってはいけないのか:認証施設でX,Y染色体の検査ができない理由は何なのかについての考察(その1)

前回予告した通り、X,Y染色体を対象としたNIPTが、認証施設ではやってはいけないことになっている問題について取り上げます。NIPTと性別を知ることと 「NIPTで男女の性別を知ることはできますか」という質問が、実はかなり多いのです。多くの...
NIPT

NIPTの現状に満足してはいられない

ブログ更新頻度が落ちていたことに気づく 最近、「妊婦健診で指摘されたことが不安で調べていたら、ブログにたどり着いて、受診を決めました。」とか、「YouTubeみました。」とか言ってくださる方がじわじわと増えてきている印象があります。 何年か...
NIPT

羊水検査や絨毛検査のリスクについての認識は、いつになったら変わるのか(後編)

前編より続きますなるべく検査を受けない選択に促したい思惑が透けて見える 検査を規制したい考えを持つ有識者の方ともお話しする機会があるのですが、以前から何度も、「まだ日本社会は差別的な考えが多く、障害者が暮らしやすい社会とはいえない。これが改...