胎児超音波検査

18トリソミー

18トリソミーに関連した議論に感じる違和感(2)

(つづく)と記した前回の記事から2カ月が経ってしまいました。ブログ更新が滞っていたことには、特別な事情があるわけではありません。ただ単に仕事に追われていたのですが、GWでリフレッシュして、また頭を整理し始めています。   さて、前回の続きで...
18トリソミー

18トリソミーに関連した議論に感じる違和感(1)

周産期学シンポジウム『周産期医療における「遺伝」を考える』から、1カ月が経ちました。この時に考えたことをもう少し整理しておかなければならないと思っていたのですが、この間、胎児心臓病学会などもあって、少し時間を要してしまいました。 周産期学シ...
出生前検査・診断

胎児の“むくみ”(あるいは、NT)について (2)

3月に入ってからもまだまだ寒い日が続いていますが、少しづつ日差しは春らしくなってきているような気がします。 さて、新年早々に、NTについての記事を公開しました 胎児の“むくみ”(あるいは、NT)について (1) - FMC東京 院長室 が、...
出生前検査・診断

胎児の“むくみ”(あるいは、NT)について (1)

新年あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。   さて、昨年末から新年にかけて、あいかわらず問い合わせで多いのが、「胎児がむくんんでいると指摘された。」という件です。この件については、わが国の妊婦診療の現場において...
出生前検査・診断

ほんとうにたくさんの症候群があるんです。

当院で遺伝カウンセリングや検査の説明をおうけになる方々とお話しする中で、胎児の検査でみつかるものというと、ダウン症候群のことだけが頭にある方がある一定数おられることがわかりました。ご親戚やお知り合いに、詳細はわからないけれども少し発達の遅れ...
出生前検査・診断

出生前診断についての誤解(2016年11月17日)

当院で妊娠中期の超音波検査を受けることを検討しておられる方や、すでに予約されている方が、ご本人でお考えになって、あるいは周りの人から言われて検査を受けないことを選択される、あるいは予約をキャンセルされるときに、「何か問題が見つかっても、もう...
出生前検査・診断

胎児はまだまだ発達途上(2016年10月31日)

当院では、妊娠11週から13週に胎児の超音波検査をおこなっていますが、この時期にはすでに胎児の体の大まかな形は出来上がっていて、人の形になっています。診察室のモニタで画像をご覧になった妊婦さんやご家族は、人の形で動き回っているのを見ると、す...
胎児超音波検査

超音波では何がどう見えているのか?(2016年10月8日)

私たちは、胎児の観察の時に、できるだけリアルタイムでわかっていただけるよう、解説を加えながら超音波検査をおこなっています。そのときによく、以下のようなことを聞かれます。 医師「これは胎児の頭の部分を見ているんですよ」受診者またはご家族「これ...
出生前検査・診断

胎児ドックについて3(2016年8月2日)

「胎児ドック」の名称で行われている検査は、ほぼ全てが超音波診断装置を用いた胎児の観察です。そして、どの時期に、胎児のどの部分について、どこまで細かく観察するか、ということについては、これを行う施設によって違いがあります。一定の基準に基づいて...
出生前検査・診断

胎児ドックについて2(2016年7月31日)

「胎児ドック」というのは、どのような診療を指しているのでしょうか。多くは、超音波診断装置を使って、普段の妊婦健診のときよりも時間をかけて、胎児を詳しく見るというものを、こう呼んでいるようです。わが国の妊婦健診は、毎回超音波を使用している施設...