院長ブログ

医療全般

2024年 年頭所感 今年こその思いはあるが、はてどうすれば・・

ありがたいことにクリニックが多忙でブログを書く時間が前記事の続きを書けないまま、年が明けてしまいました。その時頭の中にある記事を一気に書いてしまわないと、後から思い出して書くのが難しくて、、、ありがたいことに昨年後半は診療その他でいろいろと...
出生前検査・診断

「〇〇ちゃんがいない世界」というイメージづくりについて考える

以前から気になっていたのですが、出生前検査の普及に関連して、「〇〇ちゃんのいない世界」というような題名のドキュメンタリー(?)番組がテレビなどで放映されることがあって、これにいつも引っ掛かりを感じるのです。このいつも感じる引っ掛かりについて...
人工妊娠中絶

羊水検査や絨毛検査のリスクについての認識は、いつになったら変わるのか(前編)

つい先日、久しぶりに出生前検査認証制度運営委員会のウェブサイトにアクセスしたのですが、1月に一般の方向けの情報が公開されるなど徐々に内容が充実してきているようですね。 実は今年3月に、令和4年度出生前検査認証制度等広報啓発事業(厚生労働省補...
出生前検査・診断

「滑りやすい坂」理論について。 – 知らないでいることを尊重すれば良いのかという問題。

私たちは毎週、ZOOMでの外部参加者も入れた短時間の院内勉強会を行っているのですが、先日の症例検討会で扱った話題が、自分でも示唆に富んだ課題を感じるものだったので、ちょっとまとめておきたいと思います。人間の体の各部位が、今生きて生活している...
出生前検査・診断

生殖補助医療は、「生まれてくるこどものための医療」なのか?

公開討論会「“できる”ことはすべてやっていいのか? “ダメ”だとすれば誰が止めるべきなのか?ー」2023年4月2日、日本産科婦人科学会主催の公開討論会『生まれてくるこどものための医療(生殖・周産期)に関わる「生命倫理について審議・監理・運営...
NIPT

NIPTを扱う医療機関の違いについての情報提供は足りているのか:無認証施設・全染色体検査・微細欠失、etc.

何故、無認証施設でのNIPTを選ぶ方が多いのか当院でNIPTを開始してから、もうまもなく半年が経過しようとしています。おかげさまで当院での検査を選択してくださる方も確実におられるのですが、その一方で、いまだに出生前検査認証制度等運営委員会の...
NIPT

『FMCテキストブック』が出版されました。

出生前検査・診断とこれに向けた遺伝カウンセリングの実践的教科書といえる書籍の出版に、約3年前から取り組んでいたのですが、この度、ついに発売に漕ぎ着けることができました。『FMCテキストブック: 出生前検査・診断と遺伝カウンセリングの実際』N...
NIPT

2022年は、出生前診断元年になったのか?

あっという間に2023年の1月が過ぎ去ってしまいました。ブログ記事を一つも書かないうちに、もう2月になって焦っています。昨年の10月からNIPTをやれるようになって、それまで「NIPTやれない問題」と対峙して、なんとか壁を乗り越えよう、鍵を...
人工妊娠中絶

ポーランドにおける中絶禁止法に関連した妊婦死亡のニュース。決して対岸の火事ではない:妊娠中絶の法的規定の問題を根底から議論すべき時。

はじめに 先日目にしたニュースです。妊娠中絶が厳しく制限されているポーランドで、医師が中絶を躊躇した結果、妊婦が死亡したことをきっかけに、中絶要件の厳格化に抗議するデモがワルシャワで勃発しました。胎児が死ぬまで「医療行為を拒否された」。妊婦...
人工妊娠中絶

『内なる優生思想』批判と、『中絶は罪』だと規定する思想

タイトルが違いますが、前記事の続きのようなものです。前記事で次に書きますと予告した部分について、まずはちゃんと述べる必要がありますね。内なる優生思想について・NIPTが優生思想を助長するのではないかという危惧、障害者とともに生きる社会の実現...